4/5 ツインウェーヴ北口ガーデンクラブ 4 years ago on Google
ご意見ありがとうございます。
つつじ公園で「みどりの里親活動」をしているツインウェイヴ北口ガーデンクラブです。
このまま スルーしておこうかと思ったのですが
私どもだけでなく、茅ヶ崎市、近隣住民の方々にもしのびなく、
逆に 市内で周知されにくい公園制度について、お話しさせていただく機会をいただくと思い、お返事させていただきます。機会をいただきまして、ありがとうございます。長文となりましたがご容赦ください。
●●1.ボランティアについて●●
園内活動は「茅ヶ崎市みどりの里親制度」にもとづく完全ボランティアです。「みどりの里親」は、定められた区画内の花の生育(頻度については定められていません)が活動目的となり、市からの資金負担はありません。
園内に掲示しておりますが、花壇や活動経費(総額250万円)は すべて当団体が自己負担しています。予算は会費・会員寄付および近隣住民等の寄付・民間助成金によるものです。
業務ではなく、好意の活動であること、個人様へのサービス提供の場ではなく、地域のサードプレイスづくりの場(福祉等の拠点)であることをご理解ください。
●●2.クレームについて●●
茅ヶ崎市においては「市民相談課」が担当窓口かと思いますが、当団体がボランティア活動で、民民二者間(海人さまと当団体)への民事介入となってしまうため、市が対応すると職務規程違反、違法行為となるおそれがありますので、ご理解ください。
園内に当団体事務局の連絡先を掲示していますので、ご利用ください。なお、ボランティアであっても、公益の場であるため、個人ご要望(個人的な嗜好、好き、嫌い、きれい、など)には対応しにくいことを ご了承ください。
●●3.犬の排泄物について●●
つつじ公園の区分は「街区公園」であるため、誘致距離250mの範囲までが利用者想定範囲ですが、私どものボランティアが入ってから 遠方からの来園者が増加し、それに伴い犬の排泄物が急増し、近隣自治会、住民からクレームが出ているため、日常的に、来園されている犬の飼い主さんが 私どもの団体と共に 排泄物を処理してくれています。
その方々からのリクエストにより、茅ヶ崎市と相談の上、掲示をしております。
公園はみんなのものではあるのですが、管理運営にあたり、都市公園法および茅ヶ崎市都市計画に則り、利用者想定(誘致距離)の地域対応が優先される部分があります、ご容赦ください。
●●4.園内の植花・緑化活動について●●
①植花・緑化計画「公園は だれのもの?」
園内の植花・緑化活動は、学識層(学芸員、大学)、茅ヶ崎市緑化協会、国立公園等のデザイン生産者、自治会等と相談の上、保育園、学校等に ご協力をあおぎ、すすめています。
「公園とは、だれのもの?」というソモソモ論を1年以上行い、どのような公園であるべきか、利用者、専門家、地域から広く声を募りました。
委託業務以外は、専門家、企業、業者の方々も全てボランティアで ご協力いただいております。
②線路斜面の除草について
線路からの土砂や飛来土は 1ヶ月に5センチを超えるため、無草状態にすると近隣住民に様々な被害が及びます。また、駅前緑化が実現しにくい茅ヶ崎市において、斜面部の植物は 生物のゆりかごともなります。
植物採集調査、茅ヶ崎市全体の緑化調査、近隣被害の全てを16カ月かけて実施し、学識層、園芸組合、茅ヶ崎市、住民と協議の結果、15㎝での除草となっています。
③フィールドワークへのお誘い
つつじ公園では、毎時 生物定点調査、指標種調査を実施し、年に2回学芸員による一般公開フィールドワークを実施しております。ぜひご参加ください。
とくに、公園再生後 エンマコオロギをはじめ、在来種でも減少傾向になる生物が 観測されており、市内の環境団体の皆さまからも あついご支援をいただいています。
●●5.茅ヶ崎市の公園活動の啓発について●●
現状、ほとんどの街区公園では、市民(公園利用者・地域)と市が協力して公園を維持管理するようになっています。しかし現在、茅ヶ崎市の公園愛護会(ボランティア)は県内最下位の43団体で、公園に対し約20%の設置率となり 他市の7~9割の設置率を大きく下回る状態です。
公園は 利用者自身が 自ら守り、育てるものでもあるのですが、残念ながら茅ヶ崎市では 啓発が遅れており、誰かがやってくれるもの…という意識が強いようです。利用者1人ずつが、つつじ公園をきっかけに 公園のゲストから、ホストへ、変化できたらと願っています。
ちなみに つつじ公園での管理は 以下のようになっています。
□ツツジ植栽、中高木、指定区域の除草/委託業務=茅ヶ崎市緑化協会
□花壇等/ボランティア=ツインウェイヴ北口ガーデンクラブ、地域サポーター、こどもサポーター
□園内の除草・清掃/ボランティア=一般市民、利用者、自治会等(美化ディや美化清掃事業 )
公園に あついエールをいただける方々には、ぜひ地域の美化清掃や私どもで実施している「みんなdeそうじ」等へご参加いただけましたら 大歓迎です。
●●6.つつじ公園の調査●●
【1.公園調査】
前任のボランティア高齢化で 私どもが ご相談を受けた2016年度当初、園内は 路上生活者が 寝泊まりしたり、不法投棄や犯罪等がある場所でした。
そのため、私どもの団体では 学識層・専門家をまじえた調査を行い 以下の結果を得ています。
【2.利用者調査】
2016年度のカウンティング調査では(5:30~22:30、年間60回実施)
□1日250~300人:年間のべ6万人(茅ヶ崎市の人口24万人の1/4以上が利用:2019年現在7.0万人)
□保育園児…約5~7割
□児童、親子…約2~3割(電車や植花活動の参加)
□犬の散歩を目的とする利用者 1日15~30人(約1割)
□ご高齢者…約1~3割:歩行訓練やリハビリ等の利用も
□中学生、高校生、わかもの…約1割:スポーツや植花活動参加
【3.生物定点調査】
2016年度より 特定外来種、侵略性外来種の駆除を 手作業で丁寧に行い、
以下のような結果となりました。
2016年度観測種/3種(チョウ類1・昆虫等1・鳥類1)
2017年度観測種/36種(チョウ類12・昆虫等6・鳥類8)
2018年度観測種/57種(チョウ類22・昆虫等19・鳥類12・その他4)
【4.遊具点検】
公園点検協会の講師をお招きし、点検調査を実施、即時撤去の危険指摘のある遊具について 茅ヶ崎市へ報告し、撤去していただきました。
【5.駅前リスク=いたずら、破壊行為、市内人口1/4ユーザ、etc...】
駅前で 市内人口の1/4が利用し、対するボランティアは 人口1/8万ですから、とても追いつくものではありません。あたたかい時期は 居酒屋帰りのわかもののイタズラが多く、園内では様々なイタズラや破壊行為、また台風や長雨など、ボランティアでは 追いつかないほど、公園では様々なリスクを抱えています。
公園を利用しがてら、ひとつ協力…という利用者の皆さまの思いやりが、そのようなリスクに対して 一番の回復力となっています。本当に 感謝の念に たえません。いつもありがとうございます。
エントランスは、こどもたちのアイデアで、高校生が「デコ・パーク」と命名してインスタで拡散してくれてから、現在では マスコミの取材の他、年賀状の撮影や結婚式などに利用されています。
なお、水飲み場にバケツ、という ご指摘がありましたが、当団体ではエントランス、花壇内に設置しており 水飲み場に設置はしていません。お気づきの時に、ご協力いただけましたら 幸いです。
●●7.つつじ公園での活動目標●●
公園調査(生物調査、地域調査、利用者調査)を踏まえたうえで、
児童の安全性を確保し、地域拠点を充実することを目的に
総額250万円を自己負担し、未来の担い手となる子どもたちを中心に、地域と共に公園再生を行いました。
公園利用者が気持ちよく過ごすためには、利用者自身がたちあがり、公園を護る、創る…必要があるのではないでしょうか。
未来の公園を護る、次世代づくり、が私どもの団体のミッションだと考えています。地域で互いに支え合い、助け合い、「ありがとうが生まれる公園づくり」をめざし、市民の輪が広がりました。
現在、茅ヶ崎市公園緑地課、景観みどり課、保育課をはじめ、委託業者さま、保育事業所さま、学識層の方々、子ども会やまちぢから協議会等、さまざまな方々のご協力を得て、公園を護っています。
もしも、よろしければ 園内倉庫に一般参加のご案内を掲示しておりますので、ぜひご参加ください。
最後まで お読みくださいまして、ありがとうございます。
今後とも どうぞよろしくお願いいたします。
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