5/5 Takuya Y. 2 years ago on Google
剱岳に登りたくて始めた登山、何年も前に剱登頂を果たし、不帰ノ瞼や大キレットなどを踏破し、次はいよいよジャンダルムへ挑戦と考えていました。
そして2021年8月、憧れの天使にようやく会うことが出来ました。ここへ至るまでのルート、西奥縦走するか、岳沢から天狗のコルを目指すか等、色々と考えましたが、体力の問題などを加味して一番確実と思われる奥穂からのピストン、ジャンピスとすることにしました。
まず難関の馬の背を降りますが、人間降るようには出来ていないというのがよく分かりました。足場を見つけ馬の背をクリア。次はいったん鞍部まで降るのですが、そこはザレているガレ場という最悪の場所。滑るし落石を発生させてしまいそうだし、他の登山者もいるためとても気を使いました。復路では派手に落石が起こっていました。
鞍部から手前小ピークを少し登り飛騨側を巻きますが、鎖が無くてちょっと難儀する場所や、ここは鎖なくても行けるんじゃ?というところを何箇所かパスし、いよいよジャン直下まで到達しますが、アプローチ地点は反対の間ノ岳側。そこまで絶壁に張り付いてトラバースするところや、落石にやられたかで折れ曲がったステップを使ってトラバースし、反対側へまわったところが取り付き点となります。最後の登りはここまで来れた方ならば特に難しいことはないと思われます。3点支持を確実に行い、天使に会いに行って下さい。
ここは重大な遭難が多発している場所です。普段の一般登山道はどんな鎖場や岩場でも楽しいという感覚でいられるのですが、ここは緊張の連続であまり楽しいと思えない、そんな場所でした。
行かれる方は万全の体制で挑んで下さい。
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