5/5 nob s. 9 months ago on Google
大キレットは北アルプスの南岳↔北穂高岳をつなぐ稜線です。
ここと北穂高岳↔奥穂高岳の稜線が国内最難関の登山路グレーディングとなっているようで、奥穂高岳↔西穂高岳間はより難易度が高いバリエーションルートという扱いだそうな。
GoogleMapのレビュワーとしていつかはクチコミ書きたいと願っていた場所でして、遂に踏破したので拙稿をば。
まず難易度についてですが、こういう難しさがあるかと思います。
・辿り着く難しさ
大キレットまで来るには北穂高岳か南岳に来る必要があります。そのどちらも頑張って一日かけて辿り着くところで、山小屋かテント泊か必ず山中での宿泊が必要なのでそれ相応の装備と準備が要ります。
・難路の長さ、集中力
スタスタ歩けない岩稜帯がひたすら続きます。個人的感想としては、いままで日帰り登山してきた中で『あ、ここ難しいな〜』って思うとこがズーッと続きます。つまりコースタイム3:30〜4:00の間、集中をし続ける能力が要ります。なおしくじると崖から転落し、大事故必至です。
・落石に対する意識の高さ
南岳直下、北穂高岳直下の急登部分は非常に落石が多いです。こぶし大の石でもヘルメット貫いて来ますので、落石には落とさない・注意を払うことが強く求められます。
なお私は一抱えほどの岩がルートを落ちていくのを見ました。チカラの限りラーーーックと叫びましたが、緊張のあまり声がなかなか出なかったです。幸い人身事故にはならなかったので良かったです。自然落石でしたが、あんなの食らったらひとたまりもない。恐ろしや恐ろしや。
・ポールに頼らない足腰と体幹の強さ
岩のよじ登り、しがみつきといった立体的な動きが多く必要です。特におっかない場所では全身を使って慎重に進む必要があるので両手はフリーでないと厳しいです。足腰と体幹をそれなりに強くしていかないと辛いです。
・天候
これは全登山共通ですが、悪天候でこの難所はオススメしません。雨は天気予報見やすいですが、風もキチンとチェックすることをオススメします。
思いつくところはこんなとこでしょうか。
なお、大キレットのルート途中に結構休める場所はあります。慎重にゆっくり行きましょう。
ここはラクショー涸沢岳の方がムズいとか、ジャンダルムのに比べたら〜とか、難しさは人それぞれですが、いずれにしても国内最難関の場所であり、誰しもが行ける場所ではないのでしょう。
北穂直下、ハセガワピークの難所が登りだと行きやすいとのことで、南岳→北穂高岳の向きの方が易しいとのこと。そっち向きで通りましたが、どのみちムズかったですけどね…
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